「マカオ新八景」に西望洋山、コロアン漁村、龍爪角などが当選!

マカオ新八景に選ばれたセナド広場

当ブログでもご紹介してきた、新しいマカオの代表的な観光地を選ぶ「マカオ新八景」の全世界インターネット投票の結果が、2019年3月29日に実施団体の中華文化交流協会から発表されました。

古今東西がクロスするマカオの魅力を楽しめる8か所

全世界インターネット投票は、2019年1月15日から3月10日までの54日間にわたって行われ、3万票以上の投票がありました。選定にあたってはマカオ住民の投票とマカオ以外からの投票を6対4の割合になるように調整し、ポイント上位8か所が選ばれました。なお、各スポットの得点は現在のところ不明ですので、紹介の順番と得点順が一致しているとは限らないことをご承知ください。

西望洋山(ペンニャの丘)


世界遺産リストからは漏れているし、バスで乗り付けることもできず行くのにもかなり苦労するしで、短時間の観光ルートからはどうしても外れてしまいがちです。その分、おすすめの穴場スポットでもあります。今回「マカオ新八景」に選ばれたことで、訪れる人も増えると思います。晴れた日の夕方に、もし2時間の余裕があれば、丘の上からのきれいな夕日を見に出かけてはいかがでしょう。

アクセス方法は、「ペンニャの丘(西望洋山)-高台からの眺望が素晴らしいマカオの新しい観光スポット」を参考にしてください。

両湖一塔(南湾湖・西湾湖・マカオタワー)

この写真は西望洋山から撮ったものですが、1970年代初頭には、ここから見えるマカオタワーも、対岸のタイパ島へ渡る橋もありませんでした。左右2つの湖(左が南湾湖、右が西湾湖)は、かつては一つの海だったものが、埋め立てによって2つに分かれてできました。この光景は、マカオの発展の象徴の一つとも言えます。マカオ新八景に選ばれるのも納得です。

議事亭前地(セナド広場)

世界遺産にも指定されているセナド広場ですが、予備知識一切なしでこの写真だけ見たら、ここが中国の一部だと思う人はほとんどいないでしょう。私はポルトガルには行ったことがありませんが、ポルトガルにもこのような雰囲気の広場がきっとあるのでしょうね。

ここから奥へ10分ほど歩くとマカオのシンボルでもある聖ポール天主堂跡に着きますし、仁慈堂、聖ドミンゴ教会、三街会館、大堂、市政署もすぐそばにあります。まさに、マカオ観光の出発地点とも言える場所です。

アクセス方法ですが、

  • フェリーターミナルからは3系統のバスに乗り「新馬路/永亨」で降ります。50メートルほど歩いて戻れば、通りの向こうがセナド広場です。
  • マカオ空港からは直行の路線バスがないので、タクシーを利用するしかありません。
  • 港珠澳大橋マカオゲートからは、101X系統のバスに乗り「新馬路/大豊」で降ります。そのまま100メートルほど歩いて進むと、左手にセナド広場が現れます。
  • 統合型リゾート(IR)が密集するコタイ地区からは、「連貫公路/巴黎人」や「排角/銀河」から26A系統のバスに乗り「新馬路/永亨」で降ります。

龍爪角(ロンチャオコック)


投票データが公表されていないのではっきりしたことは言えませんが、おそらくマカオ外からの投票はほとんど無かったと思います。私もここには投票しませんでした。なぜならば、マカオ新八景の投票が始まるまで、行ったことも無ければ、名前を聞いたことすら無かったからです。でも、実際に訪れてみると、すばらしい風景に圧倒されました。地元の人たちも、この風景には誇りを持っていることでしょう。

アクセス方法や現地の様子など、訪問したときのレポートは、「マカオ東端の「龍爪角」は知られざる絶景スポット!」をご覧ください。

路環漁村(コロアン漁村)

私がマカオを訪れるときには、よほど時間に余裕がない場合でなければ、必ず一度はコロアン漁村に行きます。海を見ながらアツアツトロトロのエッグタルトを頬張るのは、私がコロアンに行く大きな楽しみです。喧騒から遠く離れて歩く海沿いの歩道も、マカオにいることを忘れさせてくれます。

コロアン漁村で食べられるのはエッグタルトだけではありません。小さな村ですが、カフェや隠れ家的なポルトガル料理レストランやミシュランガイドで紹介されている広東料理のレストランもありますし、ポルトガルビールを飲みながらオープンエアで食べる「マカオ風カツ丼」も美味しいです。

最近は、バスで乗り付ける日本人団体客も増えています。これからますます注目されるスポットになるでしょう。

アクセス方法やモデル観光ルートは、「マカオの南端、コロアン漁村」をご覧ください。h

恋愛巷(恋愛横丁)

夜の恋愛巷。ライトアップが恋人たちの情熱を盛り上げる。

ポルトガル語での綴りは「Travessa da Paixão」です。「Paixão」は英語の「passion」ですから、「情熱横丁」と言うほうが正確かもしれませんが、「恋愛」との中国語訳から、ロマンチックなイメージが生まれ、マカオ の代表的な観光地になりました。上の写真でもわかるようように、聖ポール大聖堂跡のすぐそばにあります。私が訪れた時は夜だったので建物の外壁の色がよくわかりませんでしたが、昼間に行くと、ピンクの外壁に緑の窓格子が良く映えた建物が見られます。

昼の恋愛巷は、ピンクやイエローの外壁が美しい。

福隆新街

ポルトガル語では「Rua da Felicedade」と言い、「幸運通り」あるいは「成功通り」という意味があります。「マカオ の目抜き通り、アルメイダリベイロ大通り(新馬路)から、奥に入ったところを走っている通りです。かつては歓楽街でしたが、今は商店や食堂が立ち並んでいます。早朝に行くと赤い建具が印象的な風景が見られます。

この赤い建具は、ポルトガル施政下の1996〜97年にマカオ 政府主導で改装されるまでは、緑色に塗られていたそうですが、改装がトップダウンで行われたため地元では決して好評ではなかったようです。そのためか、最近は緑色に再塗装する所も見られます。



港珠澳大橋

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