マカオ東端の「龍爪角」は知られざる絶景スポット!

你好!Ola! こんにちは!
「マカオを旅するファイナンシャルプランナー」こと、さいとう信幸です。

日本人観光客に知られていない「龍爪角」とは?

「マカオ新八景」にもノミネートされた20か所の観光スポットの中で、私がただ1か所だけ行ったことがなかった場所があります。それが、マカオ・コロアン島の東端にある「龍爪角(ルンザウゴック)」です。その「龍爪角」に先日ようやく行ってきました。

「龍爪角」は日本で発行されているマカオのガイドブックには全く紹介されていまえん。日本語のウェブサイトでも取り上げているところは、中国に住む方が書いていると思われるわずか1つだけ。

このように、ほとんどの日本人観光客が知らないと思われる「龍爪角」とは、果たしてどんな場所なのでしょうか?

龍爪角までの道のり

一番便利なのは何と言っても、リスボアホテル前のアマラル広場バスターミナルから、26A系統「黒沙海灘(ハクサビーチ)」行のバスに乗り、終点で降りることです。乗車前には、自動販売機でICカード乗車券「マカオパス(澳門通)」を買うと便利です。

バスターミナルの案内看板。後ろに見えるのがリスボアホテル。
26A系統にはDホームから乗る。
セントボール大聖堂跡(大三巴)の図柄入りの限定版マカオパス。
通常版はチャージ分100パタカ(約1500円)込で130パタカ(約1950円)のところ、
これは130パタカ分のチャージ込みで200パタカ(約3000円)。
大三巴をあしらったマグネットがお土産として付く。

ハクサビーチまでの所要時間は40分ほどで、運賃は現金6パタカ(約90円)ですが、マカオパスだと半額の3パタカ(約45円)になります。なお、今回は、今年下半期に開業が予定されているマカオライトレールの排角駅を見学に行った関係で、排角駅のすぐ近くにある「望徳聖母湾馬路/軍営」から26A系統に乗車しました。

今回は「望徳聖母湾馬路/軍営」から26A系統に乗車した。
後方に見えるのは、統合型リゾート「ギャラクシー」とマカオライトレールの橋脚。

バスは、IR(統合型リゾート)が立ち並ぶ「金光大道(コタイストリップ)」、そしてコロアン村を経由して、ハクサビーチへと走ります。コロアン村を過ぎると、進行方向右手に海が見え始め、カジノとは全く違ったリゾート気分が高まります。

バスの車窓から見える統合型リゾートのひとつ「スタジオシティ」
竹湾通りを走るバスの車窓から見る海

ハクサビーチに到着!

黒沙海灘に到着した26A系統の路線バス。すでに折り返しの行き先表示が出ている。

バスは終点の黒沙海灘に着きました。ここはマカオ最大の海水浴場で、砂が黒いことから「黒沙」と名付けられたそうです。「砂が黒いのに、ハクサ(白砂)とはこれいかに?」と疑問を持つのは日本人だけで、「黒沙」を広東語で読むと「ハクサ」になるだけのことです。

バス停から少し歩くと、目の前に海が広がります。南回帰線を越えているとはいえ、曇り空の3月なので、監視員がいないこともあって、泳いでいる人はさすがにいませんでした。

海に向かって右手奥に目をやると、海に突き出たところがあります。そこが「龍爪角」なのでしょうか?とりあえず、そこを目指して歩いてみます。

いよいよ龍爪角へ!

海水浴場からバス通りを2,3分戻ると、「黒沙龍爪角海濱路」という標識がありました。どうやらここから「龍爪角」まで行けるようです。

通り沿いには白亜の高級住宅が立ち並んでいました。海が見える南向きの豪邸です。おそらく1000万パタカ(約1億5千万円)あっても買えないと思います。

海沿いの歩道からはハクサビーチが一望できます。曇り空なのが本当に残念です。

さっきビーチから見えた海に突き出た辺りに付きました。車で来られるのはここまでです。釣りをしている人も見かけました。マカオでも釣りを趣味に持つ人がいるんですね。初めて知りました。でも、まだここは「龍爪角」のほんの入口に過ぎません。

龍爪角遊歩道を歩き、石の猿を見る

先ほどの場所から少し先に進むと「黒沙龍爪角海岸径」の表示がありました。タコとイカとカニがお出迎えです。ここからが、いよいよ「龍爪角」へ向かう道になります。

黄色いゴツゴツとした岩の上に、石畳の遊歩道が整備されています。しっかりした柵もちゃんとあるので、安心して歩けます。柵を見る限りでは、整備されてから間もないようです。天気がよければ、海を見ながら最高のウォーキングが楽しめそうです。

岩場で釣りをしている人もいます。柵を乗り越えている地元民もいますが、私達観光客は決して真似をしないように!安全第一でお願いします!

マカオ政府も石畳を整備するのが面倒くさくなったのか、だんだん足元が荒れてきました。柵はちゃんとしていますが、この足元では革靴やハイヒールではもはや辛いでしょう。

やがて、猿の横顔に似た「猿人石」が現れました。日本の壱岐にも猿の横顔に似た石がありますが、それよりはスケールも小さく、猿にもあまり似ていないように感じます。

龍爪角のメインスポット「海聴亭」

猿人石を過ぎた頃から再び歩道が整備され、いよいよこの遊歩道のメインスポットと思しきところが見えてきました!

海の上に、赤い柱に緑色の屋根の施設が建っています。橋がかかっているので、簡単に行けそうです。

施設の目の前まで来ました。この施設は「海聴軒」というようです。カップルと女子2人組に遠慮してしまい、橋を渡って屋根の下までは結局行きませんでした。

まだまだ続く細く、険しい道のり

海聴軒まで来たらハクサビーチまで引き返してもいいのですが、さらに先を進みます。おそらく竹湾の辺りに出るはずです。海聴軒までの遊歩道とはうってかわり、道幅が細くなりアップダウンが激しくなります。もはや散歩気分ではいられなくなりました。


振り返れば海聴軒が小さくなっていました。石畳の遊歩道はすでに無く、自然の岩場に柵を取り付けただけになりました。かなり注意して歩く必要があります。

中国本土が見えてきたということは、西向きに歩いている証拠。ゴールは近そうです。相変わらず幅は狭いですが、足元は良くなってきました。

マカオ税関当局の警備所がありました。密航・密輸を監視するためでしょうが、中には誰もいません。大丈夫でしょうか?

いよいよ竹湾の豪邸群が見えてきました。再びボコボコの路面となりましたが、ゴールは近い!

ゴールは近いと思いきや、先ほどよりまた上ってきてしまいました。

「石の塊が落ちてくる危険がありますので、近づかないでください」との注意書き。

これで最後の上りになるといいのですが……。

とうとうゴール!

そして、最後の石段を登りきりました!ハクサビーチからここまで45分ほどかかりました。
距離にすると2キロ弱だと思います。

竹湾の豪邸街に着きました。この辺りの住宅が売りに出されているのを現地の不動産情報サイトで見ましたが、なんと5300万パタカ(約7億9500万円)でした!果たして買い手が付くのでしょうか?

竹湾豪園のバス停から、再び26A系統のバスに乗って帰ります。
遊歩道の終盤は上りが続いたので、ハクサビーチ側から歩くより、竹湾から歩いたほうが楽かもしれません。

夕暮れ時にまた来たい!

「龍爪角遊歩道」の旅はいかがでしたか?
天気が良ければ、もっと楽しめたと思いますが、それは次のマカオ訪問の時に取っておきます。今度は、中国本土に日が沈む夕暮れ時に来てみたいですね。

龍爪角は、マカオを初めて訪れる方にとっては、マカオ半島から移動の時間もかかり、正直言って難易度が高いコースですが、カジノでも世界遺産でもない、厳しい自然が作り出したマカオの絶景をぜひ体験してみてください。

それでは、また。再見!

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする