精神科医にしてベストセラー作家の樺沢紫苑先生の新刊「もしも社畜ゾンビが『アウトプット大全』を読んだら」が3月8日に発売されました。
「樺沢先生の新刊」と書きましたが、実はこの本は漫画です。
漫画家の齋藤邦雄さんが、シリーズ累計90万部超のベストセラー「アウトプット大全」に載っている「話す」「書く」「行動する」に関する全80項目を折り込みながら、社畜ゾンビとなった主人公の健(たける)がアウトプットを通して成長する姿を描きました。
「アウトプット大全」を読みきれなかった人でも、漫画ならスラスラ読めて、アウトプットの必要性を理解することができるわけです。
さて、この漫画の原作ともいえる「アウトプット大全」が発売されてから、3年以上が経っているわけですが、「インプット3:アウトプット7」が人生を変える黄金比であるということは、すでに理解はしているつもりです。
しかし、未だに悩んでいます。
「私は、いまだに十分にアウトプットできていない」のだと。
特に「書く」ことについてのアウトプットが不十分だと思っています。
独自ドメインまで取ったこのブログですが、最後の投稿は2020年11月ですから、1年半近く放置してきました。
Facebookだって、数年前は毎日のように投稿していたので、最近は1月に1回書けばいいほうです。
なぜ、書けないのか。
その理由は自分では気づいているようで、はっきりしてはいません。
だから「なぜ、私は書けないのか」と、改めて自分に問いかけてみました。
ただ、頭の中で考えているだけでは、漠然とした思いがグルグル回るだけで、自分の考えを客観的に整理することはできません。
新規事業のアイデアが出ないと悩んでいた健が、紙に書き出すことでアイデアが浮かんできたように、私も「書く」ことについて書き出することを始めました。自ら行動しなければ何も変わりませんし、とりあえず5分は頑張ってみます。
まず鉛筆を握り、1枚の情報カードを手に取って、「書く」と書きました。
次に「なぜ書けないのか?」とカードに書きました。
そして、思いつくままに言葉をカードに吐き出していきました。書く順番は気にする必要は
ありません。あとで並べて整理すればいいのですから。
100枚のカードに書くのは楽な作業ではありませんでしたが、1時間弱ですべて書ききりました。
自分の頭の中を紙に書き出すことで、気づきました。
自分は、書くことの見返りを求めていたのだと。そして、見返りが得られないから書く気が沸いてこないし、仕事で疲れているからと自分に言い訳するようになったのだと。
さらに、過去の失敗体験まで言葉になりました。唯一成功したと言えるのは高校入試ぐらいで、あとは希望が叶わなかったり、最後まで続けられなかったり、自分の気持ちを相手に伝えられずに嫌なことを押し付けられたり、女性との交際もうまくいかなかったり。そんなことが次々と出てきました。自己を否定したくなる言葉がカードを埋めていきました。
報酬や称賛を得て自分を肯定できるようになりたい。
でも、書くことに見返りを求め、それが得られないからと書くことをしなければ、いつまでも自分を肯定できるようにはなりません。待っていても自分を称賛してくれるプリンセスは現れることはないのです。
もはや、書けないことに理由をつけている暇はありません。
毎日が無理なら、週末だけでもいい。
パソコンの前に座り、とにかくキーボードを叩け。
自分が楽しいと思うこと、うれしいと感じたこと、そして好きなことを200字、いや100字でもいいから書こう。
そして
「書いたことは、必ず誰かの役に立つ」
そう思えれば、報酬も称賛も、感謝の言葉も本当は欲しいけど、それらが得られなくてもなんとか書いていけるのではないだろうか。
この本を読み、悩める健と同じように頭の中を紙に書き出すことから始めて、ここまでたどり着きました。
ただ、考えを整理できただけでは、行動を起こしたとしても、なんだかんだと言い訳をして、また止めてしまうでしょう。やはり、具体的な目標が必要です。それも壮大な目標ではなくて、少し頑張れば達成できるような目標です。
カードは切れてしまったので、今度はノートに目標を書きました。
- Twitterを使って、毎日必ず1回は100文字以上のツイートをする。これを4月末まで続ける。
- ①を達成したら、1週間分のツイートをまとめて、ブログの記事にする。
ただ、目標を立てても忘れてしまっては意味がありません。ノートを毎日見返せばいいのですが、それすらも忘れてしまいそうです。スマホにリマインダーを登録することで対応することにします。
当面の目標が決まったことで、ようやく私の書くことについての悩みも晴れてきました。
Twitterでは、報酬も称賛も得られることはないでしょう。
それでもOKだと思えるようになりました。毎日ツイートするたびごとに、一歩一歩成長できるのだと気づいたから、これからはうまくやっていけるでしょう
もし、何かに悩んでいる方がいたら、100円ショップに行って情報カードを100枚買いましょう。
そして、悩んでいることや気づいたこと、知りたいことを、カードが無くなるまで書き出してみましょう。
すべてはそこから始まります。